ヴァレ・ド・ラ・マルヌのキュシュリー村周辺、35の区画に約7haの畑を持ち、1947年から家族経営を続ける「レジ・ポワシネ」。
現当主のレジ・ポワシネ氏がドメーヌに参画したのは、まだ氏が14歳だった1983年のこと。
当時からビオディナミの考え方を取り入れつつ、自然との調和を重んじたワイン造りを行う小規模レコルタン・マニピュランとして知られていました。
除草剤の使用を止めたことに始まったレジ・ポワシネの変革は今日まで着々と進み、今では生物多様性の保全がドメーヌの関心事の中心となっています。
畑を馬の力で耕すことも、絵空事のような理想を追うものではなく、極めて理にかなったものだと言い、馬によって急斜面の大地に空気が送り込まれることで、土壌に住む貴重な微生物の生命を躍動させられるのだと述べられています。
主要品種としているのはピノ・ムニエで、その他にシャルドネと少量のピノ・ノワールを栽培しており、平均樹齢は33年とのこと。
レジス・ポワジーヌの新時代における最初のキュヴェという「イリゼ・ムニエ」。
その名の通りピノ・ムニエ100%で造られたシャンパーニュです。
「我々のアンバサダーとして、我々のビジョン、我々の取り組み、我々の価値観を完璧に体現しているのが、このイリゼ・ムニエ。光り輝き、直立し、自由奔放でありながらしっかりとテロワールに根ざし、大胆さをもって慣習を超越している」と、レジ・ポワシネが熱く語るスペシャル・キュヴェは、最初の一口から素晴らしい調和の感覚を与えてくるもので、シルクのように口の中に広がる印象は、他のどのワインとも違うとのこと。
塩味とフルーティーさ、フレッシュネスと骨格、繊細でありながら驚くべき持続性と、このイリゼ・ムニエは飲む者をあらゆる逆説と和解させてくれる一本なのだと言います。
「最高のエモーション!」と、造り手自ら絶賛する極め付きの作品です!