「サヴァール」は、モンターニュ・ド・ランス西側にある八つのプルミエ・クリュの一つ、「エキュイユ村」に居を構えるレコルタン・マニピュランです。
エキュイユ村といえば、有名なニコラ・マイヤールの本拠地であることでも知られています。
瓶詰めを始めたのは1995年からと、比較的新しい造り手ではありますが、2005年に三代目のフレデリック・サヴァール氏がドメーヌを継承して指揮を取るようになってからというもの、品質は著しく向上しました。
フレデリック氏は、ワイン造りにおいて何よりも大切なものを「ミネラル」「フィネス」「エレガンス」だと考えているそうで、これらを兼ね備えたブルゴーニュ・ワインをこよなく愛しているとのことで、「(シャンパーニュと同じく)シャルドネとピノ・ノワールという同じ品種を栽培しながら、テロワールを表現するという意味では、ブルゴーニュの生産者は頭一つ抜きん出ている」と語っており、ミネラルを引き出すためにバトナージュの回数を減らしたり、フィネスの追求に不可欠だと考える畑仕事にあたっては、殺虫剤や除草剤を使用せず、天敵の虫によって害虫駆除をするなど「可能な限り自然である」栽培を目指しています。
一方、醸造に関してはさまざまな改革を積極的に試みる姿勢をとっており、父・ダニエル氏がステンレスタンクでのみ発酵を行っていたのに対し、新たに樽発酵を取り入れて、キュヴェごとに異なるアプローチを実践したのだそうです。また、瓶詰めにおいても無清澄・無濾過で行うようにしてみるなど、品質アップには余念がありません。
今や、フランス国内外から多くの注目を集める期待の星となっているサヴァール、近年では『ワイン・アドヴォケイド』などの有名なワイン誌でも高い評価を受けており、ワイン評論家のアントニオ・ガローニ氏の口からは「シャンパーニュの未来を担う素晴らしいポテンシャルを持つ生産者を探しているなら、サヴァールに注目すべき」との絶賛コメントが発せられています。
「エキュイユ・トレパイユ・ブラン・ド・ブラン」は、
トレパイユの区画のシャルドネがブレンドの50%を占めますが、