ムルソー最高の生産者として、「コシュ・デュリ」と並んで賞賛の声を浴び続けているのが「コント・ラフォン」です。
所有者のドミニク・ラフォンは、ブルゴーニュはもちろん、国境を越えて稀少なワインの造り手の一人であり、世界中に熱狂的なファンを持っています。もちろん、その手によるワインは入手困難なもので、常に市場では高値をつけています。
1868年、現当主であるドミニク・ラフォンの曽祖父であるジュール・ラフォンによって創業されたこのドメーヌは、ジュールの死後、ピエールとアンリという二人の息子に相続されました。
彼は自ら畑を譲り受け、その畑を農家に貸し、そこから収穫されたブドウやワインを借地代替わりに納めてもらう方法(メタヤージュ)で、ドメーヌの存続を維持して行きました。
長い間、彼らのブドウやワインはネゴシアンに売られていましたが、1961年より「コント・ラフォン」のエチケットが貼られて販売されるようになり、その後、ムルソーに移り住んだルネ一家のワインは、徐々に高い評価を得るようになりました。