このワインの造り手は、かの「シャトー・ムートン・ロートシルト」のバロン・フィリップ氏。
実は以前のメドック地区では、ラフィットやムートンを含め、各シャトーでは辛口の白ワインも造っていたのですが、極寒だった1956年の大霜害により、その伝統は一度幕を閉ざしてしまいました。
時は流れ、優れた白ワインを自家畑で造りたいというバロン・フィリップ氏の長年の夢が実現され、1991年にACボルドーとして初リリースしたのがこのワインです。
セミヨン56%、ソーヴィニヨン・ブラン43%、ミュスカデル1%から成り、豊かさと力強さを兼ね備えたエレガントな味わいは、1年から1年半でみずみずしい特徴があらわれ始め、その後何年にもわたって熟成を続けます。